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ビルマ/ミャンマー移民自治学校での学校保健事業

メータオ・クリニック支援の会

対象地域

タイ:ターク県メーソット郡

背景

 現在、100万人とも推測されるビルマ/ミャンマー人が移民としてタイに居住している。しかし、雇用主や行政関係者からのハラスメント、医療、教育、社会的サービスへのアクセスが限られていることなどから、社会的に弱い立場に置かれている。対象地域であるタイ北西部のターク県は、ビルマ/ミャンマー移民・難民の主要な入国地点の一つであり、数万人が居住している。
 「メータオ・クリニック」は、難民・移民により運営されている現地団体で、保健教育を中心に活動し、移民の子どもが在籍する移民学校にも教師トレーニング等を行っている。
 実施団体では、同クリニックと協働し、2008年から、移民学校の生徒の衛生行動、学校環境、疾病予防等についての保健アセスメント調査を行っている。2009年からは各学校で調査結果を通知し、教師ワークショップ・優秀校表彰式を行っており、2012年度も継続する(4回目)。優秀校の表彰式では移民学校関係者のほか、同クリニック、タイ側教育関係者からも参加を得て、地元移民社会での健康増進に大きく貢献している。
 また、関係組織と協働し、特に精神面でのサポートが必要と考えられた寄宿生(12歳以上18歳未満、304人)を対象としてメンタルヘルス調査を実施した結果、31.6%が本人の意志に反し家族と別離、58.2%が戦闘を周囲で経験していたことが分かった。
 本事業では、従来からの学校保健評価事業に加え、精神面での支援として、学生同士の連帯感や肯定的な自己イメージをもたせるようなクラブ活動、タイ学生との交流プログラムを実施する。これにより、社会的スキル等、物心両面の生活の質の向上を期待する。

目的

@学校保健アセスメント調査、優秀校表彰式、教師ワークショップを通じて、移民自治学校内、
   さらにその近隣地域全体の健康増進への意欲、関心を高め、ビルマ/ミャンマー移民社会の
   健康に寄与する。
A学生のクラブ活動やタイ学生との交流プログラムを支援し、精神面での健康にも貢献する。

実施した活動

@学校保健アセスメントと優秀校表彰式・教師ワークショップ(45校)
   対象校52校のうち、45校が学校保健アセスメント活動に参加し、そのうち43校が優秀校表彰式に参加した(優秀校は9校)。

A学生クラブ活動支援(2012年11月に競技会)
   シューズ、ボールの提供とチーム設立やキャプテン選出の支援を行い、学生による自主的なチーム運営をサポートした。11月には競技会を実施し、学生からは高い満足度が得られた(競技会後、アンケートを実施)。

Bタイ・ミャンマー学生交流プログラム(2013年2月に合同演奏会)
   2013年1〜2月の間にタイ音楽教師指導による練習会を6回実施し、2月に合同演奏会を開催し、ビルマ・ミャンマー側から20人、タイから3校が参加した。