• 基金設定者について
  • 当基金の概要
  • 助成事業一覧
  • これまでの助成実績
  • 受益団体からの声
  • 公益信託制度とは
  • 応募するには
  • お問い合わせ
  • サイトポリシー

コミュニティヘルスワーカーによる生活習慣病の予防と改善のための「おから」を使った栄養食の開発と普及プロジェクト(おからで元気プロジェクト)

一般社団法人JLMM
※2019年8月に「一般社団法人日本カトリック信徒宣教者会」から名称変更

対象地域

カンボジア:プノンペン市ミエンチャイ郡ステンミエンチャイ地区ルッセイ村第17地区

背景

事業対象地には、1960年代半ばから使用されてきたゴミ集積場(約8ha)があり、住民の6割はゴミ集積場で有価物収集をし、生計を立ててきた。
以前は地方で農業を営んでいたが、灌がい用水や農業技術の不足などを背景に家族を養うための充分な収入を得られず、土地を売却して仕事を求めて首都近郊に移住してきた人たちが多い。

2009年7月にゴミ集積場はプノンペン南西部ダンコー地区へ移設されたが、事業対象地(ルッセイ村)の住民は毎日新しい集積場へ通い、有価物収集を続けている。
産業が少ないうえ、適正な技術に乏しい地域住民がこの地域で就労することは大変困難だ。また、家族の医療費などのために高利貸しなどから借金しており、返済ができない困窮世帯も多い。集積場が移転した現在も、衛生的に劣悪な環境にあることから、皮膚疾患や消化器系疾患が多く、下痢や回虫症、栄養失調も多い。子どもは家計を助ける労働力とみなされ、親は子どもの教育にはあまり熱心ではなく、小学校に入学することができても、基礎的生活習慣や学力不足により落第や退学する子どもが多い。

このため、生活環境の改善と子どもの教育、有価物収集に代わる新たな収入源確保の方策と手段が早急に必要である。
本事業では、1998年から対象地域で生活向上支援に取り組んできた実施団体が、以下の活動を通じて、地域住民188世帯の栄養改善および、生活習慣病の改善や予防に取り組む。

目的

ステンミエンチャイ地区の貧困層の住民が、家庭での栄養改善により、自ら病気を予防し健康的な生活を送れるようになる

事業内容

1.生活改善セミナーの実施に向けた準備(住民を対象とした基礎調査とスタッフ研修)
2.生活改善セミナーの実施(計12回)
3.現地の食習慣にあった「おから食」の開発(日本から専門家1名が2回渡航)
4.「おから食」の普及のための料理教室(計12回)
5.健康調査と個人相談会