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故今井保太郎氏(いまいやすたろう、1909年7月〜2002年3月)は、東京・日本橋の老舗呉服問屋に生まれ、少年期まで不自由のない生活を送られました。しかし、1923年の関東大震災で家財を失われたため、家計を支えるため中学校を中退し、14歳のときから繊維問屋に丁稚奉公されました。十数年にわたって人一倍の奉公をされ、その後寝具の卸売り業者として独立し、そして経営者として財をなされました。

故今井氏の生活信条は倹約を基礎とされたもので、鉛筆1本、紙1枚、公・私生活において無駄使いをされませんでした。戦後にたまたま購入した竹藪の土地が、高度経済成長期に高騰して高額で売れたのですが、「このような不労所得は私するべきではない。社会に還元するべき」と考えられました。

そして公益信託に関する法律(信託法)が大正11年(1923年)に施行して以来、誰も活用しなかった「公益信託制度」を利用し、1977年に2億円を投 じられ日本で最初の公益信託「今井記念海外協力基金」を設立されました。この基金は日本で最初の公益信託であるというのみならず、一個人が開発途上国の人たちを対象として公益信託を設定した最初の基金であるという点で、日本の国際協力史上きわめて意義深いものです。

同氏の願いは、経済的その他の理由で困難な状態に置かれている開発途上国の人たちの活動に小額でも資し、人間としての心の交流をはかりたいというものです。

その後も難病治療や自然保護のため計13件の公益信託を設立され、投じた私財の総額は4億3,600万円にのぼります(公益信託リストを参照)。私財を投じるだけでなく、各信託銀行に積極的に働きかけ公益信託を広めた功績が評価され、1998年に(社)日本フィランソロピー協会より第1回「まちかどのフィランソロピスト賞」を受賞されています。

今井氏により設立された公益信託はこちらからご覧いただくことができます。