学校と地域をつなぐ「地雷リスク教育×識字×食育」里帰り型プログラム(カンボジア)
対象地域
カンボジア:シェムリアップ州、バンテイメンチェイ州(小学校3校・周辺コミュニティ)
背景
事業対象地(シェムリアップ州・バンテイメンチェイ州の農村部小学校周辺)では、内戦期に敷設された地雷・不発弾(EO)が残存し、放課後や農閑期に野外で遊ぶ児童が危険物に接触するリスクがある。また、家計事情や保護者の就労形態により学習時間が不安定になり、低学年での初期識字の定着が遅れやすいほか、衛生・栄養習慣(手洗い・たんぱく質摂取頻度等)の継続にも課題がみられる。通学路や遊び場の危険区域に関する知識不足、危険発見時の行動手順(近づかない・知らせる等)の徹底不足も課題である。
国・自治体では、カンボジア政府による地雷除去とリスク教育(EORE)、教育省による基礎学力強化、学校保健・栄養の取り組みが継続されている。しかし学校現場では、授業コマ数の制約や教材不足、教員研修機会の偏在により、EORE・識字・衛生を横断した「授業ユニット」として反復実施する体制が十分ではない。援助機関やNGOも地雷除去、被害者支援、EORE、給食、衛生改善など多岐に活動しているが、地域によって重複や空白が生じており、学校・地区単位での調整が不可欠である。
こうした状況を踏まえ、本事業では、地雷リスク教育の実施経験と学校調整実績を持つ現地NGOと連携し、小学校3校(児童120人×3校、教員24人)で、@教室内で安全行動を訓練するEORE、A読み聞かせや語彙カードによる初期識字、B手洗い・簡易栄養指導を組み合わせた「統合型ユニット」を実施する。さらに、教員が翌年度以降も自走できるよう、授業スクリプト・掲示教材・評価表を整備し、短時間でも反復可能な設計とする。加えて、日本の学校と連携した「里帰り学習」(共同制作した安全ポスターやメッセージ絵本の現地活用と成果の逆輸入)を行い、国内の探究学習・公民教育の充実にもつなげる。
事業内容
1. 教員研修(2回、EOREの反復指導法、読み聞かせ技法、語彙カード運用、衛生指導等)
2. 学校での「地雷除去とリスク教育」(3回×3校、CSHD講師が実施)
3. 学校での「識字×食育」(3回×3校)
4. モニタリング・評価
5. 里帰り連携(日本の学校との教材共同制作、成果の報告)





